肩こりと頭痛

たかが頭痛、されど頭痛
ひどい頭痛になると仕事や家事が出来なくなるほど辛いものですよね。
頭痛にはいろいろなタイプがありますが、肩こりの症状が悪化した場合に頭痛を引き起こすこともある
といわれています。
肩こりが原因の代表的な頭痛が緊張型頭痛です。
 緊張型頭痛の主な症状
 ・頭の両側が痛い
 ・頭全体を締め付けられるような痛み
 ・眼精疲労、倦怠感、めまいを伴う場合もある
 ・痛みが30分から1週間ほど続く
緊張型頭痛の原因は筋肉のこりの他にも交感神経系が過剰にはたらくなどの神経の異常も関係していると
考えられていますが、完全には明らかになっていないようです。
身体的ストレス、精神的ストレス、日常の生活習慣等によって起きる緊張型頭痛。
 改善するには
 ・デスクワーク等で長時間同じ姿勢や悪い姿勢にならないように意識する
 ・入浴で体を温め筋肉のこりをほぐす
 ・ストレッチをする
 ・マッサージをする
 ・睡眠をしっかりとる
 ・枕が高すぎたり低すぎないか見直してみる

片頭痛でも肩こりや首の痛みを伴うことがあります。
 片頭痛の主な症状
  ・「閃輝暗点(せんきあんてん)」と言われる前兆がでることがある
     チカチカする光やギザギザの線が見えたり、視野の一部が見えにくくなったりする
  ・頭の片方がズキンズキンと脈打つように痛む
  ・頭の両側が痛むこともある
  ・階段の昇降や前かがみの姿勢など日常的な動作でも頭痛が増強する
  ・吐き気、嘔吐、下痢
  ・光、音、においに敏感になる
  ・気圧や温度の変化に敏感になる
  ・痛みは2~3日続いたり、1週間に1度や1ヶ月に1,2度など周期的に頭痛を繰り返す
片頭痛の原因は何らかの理由で脳の視床下部が刺激を受け、脳の血管を取り巻く三さ神経の周囲に炎症が起こったり
脳の血管が拡張したりすることで痛みが起こると考えられています。
また、片頭痛は男性よりも女性に多いことから女性ホルモンの変動が関係しているのではないか、遺伝性もあるのではないかとも考えられていますが、こちらもすべてが明らかになってはいないようです。
 片頭痛の引き金は人によって様々です
  ・睡眠不足・睡眠過多
  ・過労
  ・天候の変化
  ・月経・排卵・出産・更年期の女性ホルモンの変動
  ・空腹(血糖値が下がることが誘因になる)
  ・特定の飲食物の過剰摂取(アルコール、特に赤ワイン、チョコレート、チーズなど)
  ・人混みや騒音
  ・まぶしい光や強いにおい
  ・精神的ストレスがあるとき、又はストレスからの解放時
 片頭痛の対処法
  ・痛む箇所を冷やす(人によっては温めたほうがいい場合がある)
  ・カフェインをとる(コーヒー、紅茶、緑茶などだが過剰摂取は逆効果)
  ・静かな暗い場所で安静にし睡眠をとる
  ・痛みはじめの時に頭痛薬を服用する
 片頭痛の予防
  ・睡眠不足・睡眠過多にならないようにする
  ・食事をしっかりとる
  ・自分の片頭痛の誘因が何かを把握して、それを避けるようにする
  ・マグネシウムやビタミンB2を摂取する
    [マグネシウムを多く含む食品の一例]
      納豆・豆腐・わかめ・えび・タコ・貝・いわし・アーモンド・枝豆・ほうれん草
    [ビタミンB2を多く含む食品の一例]
      レバー・うなぎ・たまご・干ししいたけ・マッシュルーム・アボカド・牛乳

緊張型頭痛と片頭痛では原因や対処方法が異なりますが、 緊張型頭痛と片頭痛を併発している場合も多いようです。
頭痛の原因として他には『酸素欠乏』が挙げられます。
脳は体の中で一番酸素を消費する臓器です。脳の酸素欠乏によっても頭痛が起きます。
私たちは無意識のうちに瞬間的に息を止めてしまっていることがよくあります。緊張やストレス、忙しい時間に追われて呼吸が浅くなり体内に酸素を十分に取り込めなくなっているかもしれません。
ストレスをなくしたり、時間を作って運動するというのはなかなか難しいですよね。
まずは深呼吸』からはじめてみてはいかがでしょうか。
深呼吸では鎖骨周辺の筋肉も動くため肩こりにも効果があるといわれています。

 深呼吸のやり方 いろいろな方法がありますが今回はその一例です。
  ・立った状態でも、座っていても大丈夫です
  ・軽く背筋をのばして肩をギュっと上にすくめ、ストンと一気に脱力します
  ・鼻からゆっくり息を吸ってお腹をふくらませます
  ・口からゆっくり「ふー」と息を吐いてお腹の中の空気をしっかり吐ききりましょう
  ・息を吐く時間は吸うときの倍の長さになるようゆっくり吐きましょう
  ・3秒で吸って6秒で吐くなどカウントするといいでしょう
  ・これを3回繰り返します
  ・慣れてきたら時間を長くしたり、回数を増やしてみましょう
  ・安全な環境であれば目をとじて首を後ろに少し傾けてやってみましょう
    仕事やスマホで疲れている目を休め首をストレッチできます(首に痛みのある方は無理にしないでください)
一日一回でもいいので「ふー」と力を抜いてみましょう。
自分では力を抜いて身体をほぐすのは難しいという方は「整体 de fu~」がお手伝いします。
お気軽にいらしてみてくださいね。

頭痛は病気のサインの場合もあります。
急な強い痛みや痛みが長く続くなどの場合は脳神経外科や頭痛外来などを受診した方が安心です。
無理せず相談してみましょう。

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